コンパクトでも、広がりのある暮らし。

“広く見せる”ではなく、
“広がりを感じる”住まいの工夫。

今回ご紹介するのは、
1階を店舗、2階を住居とした店舗併用住宅です。

限られた面積の中で、
どうすれば心地よく暮らせるか。

ただ部屋数を並べるのではなく、
「視線の抜け」や「光の入り方」、
そして“余白”を大切にしながら設計しました。


15畳のリビングを確保するために。

この住まいで大切にしたのは、
家族が自然と集まれるリビングの広さでした。

一般的に、ダイニングとキッチンを横並びにすると、10〜12畳ほど必要になります。

そこで今回は、
キッチンを“凸型”に配置。

ダイニングとキッチンをコンパクトにまとめることで、約15畳のゆとりあるリビング空間を確保しました。

間取りの工夫次第で、
家は「大きく建てる」だけが正解ではありません。


視線が抜けると、空間は広く感じる。

廊下の先に窓を配置したり、
玄関正面に大きな窓を設けたり。

人は、視線が遠くへ抜けるだけで、
実際以上の広がりを感じます。

また、玄関にはスケルトン階段を採用。
光を遮らず、圧迫感を抑えながら、
空間に軽やかさをつくっています。


“2階リビング”だからこその心地よさ。

リビングは2階へ。

周囲の視線を気にしすぎることなく、
カーテンレスでも心地よく過ごせるようにしています。

さらに、勾配天井を取り入れることで、
15畳という数字以上の開放感を感じられる空間に。

窓から見える空や景色も、
この家の大切なインテリアです。


面積ではなく、“感じ方”を設計する。

家づくりは、
単純な広さだけでは測れません。

どこに窓をつくるか。
どこを抜くか。
どこに余白を残すか。

そんな小さな積み重ねで、
住まいの心地よさは大きく変わります。

コンパクトでも、
豊かに暮らせる家はつくれる。

住宅作家は、
そんな“暮らしの輪郭”を大切にしています。