今回は、そんなS様ご夫婦にお話を聞きました。
結婚後、家を新築したいと考えていたS様ご夫婦。結婚式を終え、すぐに情報収集を進め、様々な住宅メーカーさんに話を聞きに行っていたところ、知人が「住宅作家」で家を建てることを知りました。調べてみると完成見学会があることを知り、足を運ぶことに。
ご主人様:
「他の住宅メーカーなど、いくつも見ていたのですが、住宅作家さんは家のデザインも接客も圧倒的に違う感じ。見学に行った家があまりにも僕たちの好みにピッタリで、その頃の妻は『住宅作家の家がほしい!』が口癖でした(笑)」
奥様:
「真夏だったのに、そのお宅に入るととても涼しかったのを覚えています」
見学会の後、間髪入れずに「事務所に行きたいのですが良いですか?」と自分たちからアクションを起こしました。
奥様:
「見学会のおうちの雰囲気がとても気に入っていたので、後は間取りの面でシューズクロークやパントリーなど機能性のある収納が多くほしい、家事導線がスムーズな方がいいなど、私なりの要望を伝えました」
その後、上がってきた図面があまりにも自分たちの要望にぴったり、むしろそれ以上!と驚いたと言います。
ご主人様:
「他の会社でも図面を引いてもらったことはありましたが、全然希望通りにならなくて…。これほど、思いのままにしてくださったことが本当に嬉しかった。私たちは建築や設計の知識などないので、イメージや要望を言葉にしてその思いの断片を聞いてもらっただけなのに、想像の上をいく提案に感激しました」
旦那さまのお婆さまが所有している(現在の)土地にするのか、新たに土地を購入して建てるか、という選択肢があったそうですが、上がってきた図面を見て、また、「平屋にしてもそんなに値段は変わらないですよ」と言ってくれたことで、この場所で平屋で建てたい! という思いを強くされたそうです。
丁寧なヒアリングで、どんな要望でも「できません」とは言わない姿勢、そして建築の知識がない人に向けても、設計やお金の面など心配事を明らかにして伝えてくれることが、安心感につながったと言います。
友人や家族が来てもゆったり過ごせるLDK、夫婦一緒にキッチンに立つこともあるため家事導線にもこだわりました。ワークスペースをLDKに設け、パソコンを置いても手前で作業ができるほどの机の奥行きを考えてもらい、広々使えてとても快適だと言います。
ご主人様:
「ワークスペースの机の幅は70センチぐらいが良いだろうな、と思っていたところ、ご提案でも70センチ幅という同じ意見だったので、見た目だけでなく、使うシーンをきちんと想定して作ってくれているのだな、と実感しました」
引き渡しは2019年7月ごろ。ひと夏実際に過ごしてみて、LDK以外のエアコンが付いていない部屋でも快適に過ごせて驚いたと言います。
奥様:
「今のところ冬でも室温が16度より低くなることはないので、断熱性能のおかげかな、と思っています」
実際に生活を始めてみて良かったことは、キッチンの広さ。
奥様:
「後ろには作業台があり、とても使いやすくなりました。今まではキッチンを見られるのが恥ずかしかったのですが、今は中に入ってきてもらってもOKですし、友人たちも居心地が良いのか長い時間滞在してくれて嬉しいです。建物がカフェみたい、とか寝室がホテルみたい、とか…この辺りで一番おしゃれな建物だと言われて夫婦で笑いました」
平屋だけど高天井、ハイドアで視覚的にも拔けを設けることで開放感のあるLDKが叶いました。また、住宅作家らしい造作家具のおかげで、統一感のあるインテリアに。スイッチ類のデザインや配置、間接照明など細部に神経を行き渡らせることで、より洗練された印象となっています。
ご主人様:
「建築中の現場にも何度も足を運びましたが、職人のみなさんは手を止めて私たちを歓迎してくれました。また、飾り棚の位置や長さなど、細かな調整もその場でしてくださったり。施工を少し手伝わせてもらえたのもいい思い出です」
家がどこよりもリラックスできる空間となり、そして夫婦のケンカが減ったとか…。
ご主人様:
「心に余裕ができました(笑)」
奥様:
「結婚式の事を決めたりするのは、色々と揉め事もあったのですが、家に関してはスムーズで二人が同じ方向に向いて進んでいるようなイメージ。楽しんでできたというのが一番ですね」
そしてさらに家ができてから、もっとケンカが減ったそうです。
奥様:
「打ち合わせが本当に楽しくて、遊びに行くような感覚でいつも楽しみにしていました。家ができちゃうと住宅作家のみなさんとなかなか会う機会も減るのかなぁとちょっぴり寂しくもなりました」
家づくりを心から楽しんでいたお二人。これからの生活や家族の変化、また住宅の経年変化も味わいの一つとして、ずっと住宅作家と関わっていきたいと語ってくれました。