また更新をおろそかにしてしまった。という毎度の書き出しに反省しているのかしていないのか。。。もう10月の後半になってしまった。

年末になったら今年は例年になく個人的に沢山の本を読んだので、くっそダサい名前ですが『ノリ本大賞』を独断と偏見でやろうと思っていたのに読んだ本のブログが追いつてません。キューピッチでやらねば。

という事で一穂ミチさんの『光のとこにいてね』を読みました。こちらの本は2023年本屋さん大賞の3位に選ばれていたのと、ミステリーではなく人間ドラマ的なものを読みたいと思い購入しました。

冒頭から面白くって物語の世界観に引き込まれ、かなり没入して読んだ本です。家庭環境が全く違う女性2人が幼い頃からいつもどこかで引かれ合う話で優しくも切なく感動したストーリーです。ひとりは付き合っている男次第で価値観がまったく変わってしまうネグレストの毒親をもつ団地住まいの子、もうひとりは裕福な家庭に育ちながら母親の顔色ばかり伺っていて高校三年間お弁当の中身が全く一緒だった子(こちらもかなりの毒親)そんな2人がそれぞれで問題にぶつかりながらお互いをいつも支えにして生きていく話です。

最後の方、涙ポロポロでて必死で2人を追いかけながら読みました。すごく良い本でした。

という事で「光のとこにいてね」で印象に残ったところはこちら。

主人公が少し年の離れた弟にかけた言葉なんですが、すごく共感しました。人の事を噂とか自分の思い込みや、少しの要素で決めつけてしまいがちですよね。決めつけられた側にしてみれば、たったそれだけで決めつけるな。そこに至るまでにはいろいろあって乗り越えてきたものとかいっぱいあるのに!!とブチ切れたい事もあるよなと。それと人間生きていれば全部オープンになんかできませんよ。自分だけの秘密やテリトリーがあって当然です。わたしなんて心のカギをかけまくってそのカギすら無くしてしまうくらいなので。

ちょっと感情的になってしまいましたが、『光のとこにいてね』は色々ありながら大切な人をおいかけていく愛のあるストーリーです。かなりおススメ。