敷地面積が54.59坪の三角形に近い変形地に2階建ての住宅を建築しました。土地の三角形の斜辺になる部分に合わせて間取りも凹凸を付け必要な部屋、面積を確保した間取りです。床面積は1階27.50坪、2階11.79坪、延べ床面積39.29坪の住宅です。

間取りの凹凸によって出来た外のスペースはリビングとダイニングから出られるウッドデッキを造り、外から見えないように格子をつけるとアウトドアリビングにもなります。

1階はLDKとリビング続きの和室、水回り、さらに寝室をとっています。ワンルームスタイルで生活できるようにLDKから寝室、クローゼット、水回りにアクセスできるような間取りにしました。

階段はリビング階段にし、1階と2階のつながりを大事にしたつくりになっています。箱階段にすることで通常は階段下収納にするところを和室側にヌック(こじんまりとした居心地の良いスペース)をとり、ベンチに座って本を読んだりするなど、くつろぐスペースになっています。

1階玄関ホールとLDKはチーク材のパーケットフローリングを貼り、造作建具も赤みよりの茶色で塗装しました。新しいのに味わい深く、どこか懐かしいような印象とモダニズムを感じる雰囲気に仕上がりました。

床材に合わせて玄関框(かまち)もチークの集成材で統一したところは、造り手側の気に入っているところです。

2階は階段の踊り場を広くとりリビングの吹き抜けの部分とつながっているのでとても解放感のあるスペースになっています。ピアノを置いたり子供の遊びスペースにもなる予定です。子供部屋や書斎は2階に設け将来は1階だけで生活できる間取りにしています。

キッチンは造作キッチンで2列型にしました。施主さまの使い勝手の良いレイアウトで造作。さらに好きなタイルやモルタルを使って世界で一つのオリジナルキッチンの出来上がりです。レンジフードの横には幅15センチ程のパントリーとしても使える隙間収納も設置しました。全て室内建具と同じ材で造作できるので沢山の要素が入っていても統一感を持った仕上がりになります。

キッチン背面横には奥様の仕事場をかねた造作の作業カウンターも設けました。カウンターの正面は黒皮鉄の鉄板を貼り素材感のあるマグネットボードにしたのも施主様のコダワリです。

また、環境に優しいペレットストーブを置いたりと大切な家族とゆっくり時間を共有できる素敵な住宅になりました。