久しぶりの読書ネタ投稿です。こちらの稲垣えみ子さんのエッセイ『老後とピアノ』は2023年のノリ本大賞で5位に選んだ本です。

2023年ノリ本大賞!! – 住宅作家 (jutakusakka.jp)

この本との出会いは、本屋さんで何気に本を探しているとき何回来ても何度見てもこの本が他の本より目立って見えて、俗に言う「本が光って見える」ってやつを初体験。なので半信半疑もありつつ購入。

だってまだ40歳前半やしピアノは子供の頃習ってたけど今やってるわけでもないし。とにかく本が買えと言っている気がして(笑)それから読んでみるとめちゃくちゃ面白かった。首がもげるくらい激しくうなづいて同意する事ばかりでした。

新聞記者としてしこたま働いた著者のえみ子さんが50歳で早期退職し、今までずっとやりてくてもできなかった事をやろうという事で始めた「大人のピアノ」の話です。それも趣味程度にちょっと練習して弾けた!!みないなのではなく本格的なクラッシックをプロのピアニストの先生に習って、寝ても覚めてもピアノで色んな壁にぶつかりながらドビュッシーの「月の光」を弾くという内容。

これがピアノの話なんだけど、何にでも通じる話で私も場面は違うけど同じような経験があったり、勇気をもらったりしました。私は数年前からゴルフをやっていて自分のゴルフの不甲斐なさと照らし合わせて読んでました。例えば気合を入れすぎたり力みすぎると失敗するとか、いかに自然体でいられるかなど、ゴルフしてる人はなんとなく分かるよね?!

という事で今回も「老後とピアノ」で印象に残ったところはこちら。

稲垣さんが大分ピアノが弾けるようになってきて、先生が発表会にでてみませんか?と誘うんだけど今の実力では到底無理だし恥をかくだけだ。と尻込みをしていた時に先生が稲垣さんにかけた言葉です。

わたしもなかなかチャレンジしたくても一歩踏み出せれないこともあるし、人前でやるために一生懸命準備したり努力したりもするんだけどそれでもまだ臆病さが勝ってしまいます。すんなり恥もかかずに合格ラインを出すより(これができたらせわない!)失敗もして悔しい思いもしてやっと自分のものになるという事。めちゃくちゃ勇気が湧きました。本気で取り組んでる事に対しての失敗や悔しい経験ってけっこう大きな印象で記憶に残りますよね。それを次こそは!!と挑戦していくきっかけになる本でした。