住宅作家の外壁の標準仕様の塗壁は左官屋さんが丁寧にコテを使って手作業で塗っていく塗壁(左官仕上)げです。
最近新築のお家でもよく見かけるようになりましたね。
しかし!住宅作家の仕上げは他と一味違う!!かなり手をかけて施工しています。
今回は住宅作家の外装工事の施工方法となぜ手間暇かけた塗壁なのかをお伝えしていきたいと思います。

なぜ塗壁が標準仕様なのかというと、家を建てた後なるべくメンテナンスのかからない仕様で、かつ仕上がりの美しさと、人で例えると何年経っても年相応に素敵に年数を重ねていけるから塗壁を標準仕様にしています。
しかし、そのためにはこれでもかという程手をかけ、職人さんの熱い魂で施工する必要があるんです。

一般的なサイディング工事は、①防水シート②サイディング貼り③コーキングとだいたい3工程で終わりますが、住宅作家の外装工事はなんと10工程もかけて施工しています。

工程①
SWパネル(耐震パネル)に防水シートを張っていきます。


工程②
バラ板とSWパネルの間の通気性をよくするために縦方向に胴縁を打ちます。


工程③
バラ板をはります(大工)。バラ板はモルタルの割れを少しでもなくすように接手(つぎて)の位置を一段一段かえています。巾広のバラ板の方が手間もかからず短時間で貼り終わるのですが、少しでもモルタルの割れを防ぐために材料の細い75㎜幅のバラ板のサイズにしています。隙間も12㎜とかなりシビアに貼っております。

工程④
バラ板の上に再度透湿シートを張ります。(現在は白色です)


工程⑤
下地のモルタルが付きやすい様に、ホッチキスのようなタッカーでラス網を貼ります。30坪程度のお家だとだいたい2万発程度タッカーで打ち付けるようです。


工程⑥
ジュラクペンアートの下地であるモルタルの1回目を粗で塗り、乾かします。


工程⑦
さらにモルタルの2回目を今度は滑らかな仕上げになるように丁寧に塗ります。


工程⑧
2回目のモルタルの時に割れ防止のグラスファイバーのメッシュシートをモルタルの上から塗り込んでいきます。

工程⑨
ここでやっと外装仕上げ材のジュラクペンアートの登場。でもまだ1回目の下塗りの段階で仕上げのパターンは付けず全体を色だけ付けて滑らかに塗っていきます。


工程⑩
最後にジュラクペンアートの2回目をパターンをつけながら仕上げて完成です。仕上げの時は材料が乾かないうちにパターンをつけていく必要があるので5人くらい左官屋さんが来て一気に仕上げていきます。この作業は簡単そうに見えますが実はめちゃくちゃ難しく職人さんの腕の見せ所です。

いつもお願いしている職人さんは自分の仕事にコダワリと責任感のある方で、妥協せず自分の仕事に納得いく仕上がりまで追求してくれます。だから一味違う美しい仕上がりになるんですねー。
    

工程⑨⑩

仕上げまでなんと10工程!!すべて職人さんの丁寧な手作業で行われています。

冒頭にも書きましたが、ここまで手をかけるのは本当に良いものを提供したい想いと、何年経ってもこれでよかったと思って頂く為になるべくメンテナンスのかからない仕様をご提案させて頂いております。

また、私たち施工側の責任とプライドでもあり後悔してもらいたくないからとことんまで手をかけ、職人さん達と一棟一棟丁寧に施工しています。