ここ数年でようやく世の中が住宅の性能に関心が高まってきているように思えます。
その中でも特に高断熱高気密に関心が高いです。
今日はその断熱性能について少しお話させていただきます。
(どうだスゲーだろ的なマニアックなことは語るつもりはございません笑)

住宅作家のイメージはデザインが先行しているイメージですが、実は設立当初からデザインと同じくらい性能にもかなりこだわってきました。

それは自分がそのようなデザインにも性能にもこだわった住宅に暮らしたいという思いから
自宅を約13年前に建築して、自分が住んでみて大変満足いくものでしたので(今でも)
お客様にもそのような暮らしを届けたいという思いが住宅作家の性能に対するルーツです。

なぜ近年になって高断熱・高気密が大事って言われだしたのでしょうか?
弊社で標準仕様で採用しているLIXIL(当時はトステム)のスーパーウォール工法は1995年から発売していますが、それから長い間全然高気密高断熱住宅っていうものが認知されてなかったように思えます。

幸いにも僕を育ててくれた工務店はその当時から高断熱高気密住宅に取り組んでおりましたので
僕自身認知だけはしていました。

しかしその工務店を離れてから住宅作家を立ち上げるまでの約15年間は、大工をしながらも本物の(自分が思う)高気密高断熱住宅にふれること1度しかがございませんでした。


特に2004年頃からの建築家ブームになってからは見た目重視で価格抑えめの住宅が人気で
窓ガラスはシングルガラスでぺっらぺらのグラスウールをよく入れたものです。
そういうものが当たり前の時代でした。

しかし、そのような住宅に暮らす先に色々な問題があったから、現在高気密高断熱住宅に関心が高いのではないでしょうか。

ある人は思ってたより寒い・暑い。
またある人は思ってたより光熱費が高い。等々。
要するに「思ってたんと違う!」っていう人が多かったのではないでしょうか?

最近はスマホの普及で誰でも情報を入手するだけでなく、SNSの普及により誰でも情報を発信できるようになり、お家づくりを検討している方が以前より多くの情報を入手できる時代になりました。
少しお勉強してから施工業者を決めようって方は少なくないですよね。
すごくいい傾向だと思います。
(誰しも後悔したくないですからねぇ)

高い断熱性能があったに越したことはないのですが、大切なことはそのバランスです。
何のバランスかというと断熱性能気密性換気性能です。(あとパッシブ設計等)

高い断熱性能と気密性だけで冬はあったかいけど夏は暑いよねぇ。。
高断熱高気密と聞いてたけど気密検査はしていない?(何が根拠で高気密?)
こんな声も聞いたことが1度ならずあるのも事実です。

性能値がいいことはもちろん大切なこと。
僕たちもそこにずっと努力してまいりました。

しかし、そもそも何のための性能?数字だけすごければいいの?
その先の何を得るための数字なの?
そのあたりを見失っては本末転倒。

例えば車の場合はどうでしょうか?

とにかく馬力だけすごかったらどうなるでしょうか。その車は直線は速いかもですが、曲がらないし、止まらない。その車は危険極まりない車に仕上がります。

だからエンジン・剛性・ブレーキ・タイヤ等のバランスが大事

住宅作家が性能の先に届けたいもの

健康(肉体的・精神的・社会的)でありストレスフリーな暮らしを通しての自分らしさ

その実現に必要なひとつが断熱性能であるということが大前提にございます。その為の性能なのです。

家づくりを通して届けたいものこれだけです。
僕たちが造っているものはそれに対する手段でしかないのです。

これからも人と地球に優しい環境づくりのためにも住宅の性能はこだわっていきたいです。

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